イタリアより愛を込めて 05 [旅行記]
皆さん、ボナセーラ!猿島ジャックです!
旅行記「イタリアより愛を込めて」の続きです。
2日目
12/7 海と太陽 ベネチア、サンマルコ広場、ヴァポレット、リゾット
★★★
2016-12-07 Wed 07:07
2日目、起床。
08:17
「川崎のラチッタデッラみたいだねぇ」08:20
「やっぱりベネチアですね 笑笑」
……なんだこの感想(笑)
けど夢のベネチアにいるんだなーーと思うとニヤニヤします(笑)
川崎ラチッタデッラやディズニーシーは本当によく出来てるなと感心しました。本当そっくりです。窓の飾りとか壁のエイジングとか。
なお二階の部屋(101号室)からは細い運河が見えました。ホテルの場所はサンマルコ広場のすぐ裏で歩いて30秒。朝起きて煙草を吸いに行くんですが、ホテルの横の橋の上で吸ってました。この細い運河を見ながら朝を迎えられるというプレシャス感、最高でしたね。ホテル前は幅員約3mと狭いですが、またそれがいいんです。
08:35
ブレックファースト、クローズしてないじゃん。
部屋出てすぐ階段で、降りたらすぐ食堂と、部屋の位置も良かった。ただ食堂の看板には「Breakfast Closed」の文字と矢印。矢印の先には食堂。え?閉まってるの?と思いきや、フロントに「食堂は閉まってますか?」と聞いたらバリバリ開いてました(笑) 看板の向きを変え忘れたのかな。
朝食はブッフェで選び放題食べ放題。種類はクロワッサン三種(プレーン、チョコ、アプリコットジャム)とコーヒー類(サイゼリヤにある機械と似てる)とフルーツ。そして、チーズに生ハム!やーうまかったーー!
コーヒーはカフェクリーム。味はカフェラテと似てましたがコーヒーに泡ミルクが乗っている、いわゆるウインナーコーヒーっぽかったです。コーヒー感が味わえました。機械だけど美味しい。
09:01
鐘楼の鐘の音
ベネチアでは約15分おきにどこかしらで鐘の音が鳴ってます。これは職場の年長者の方が実際にイタリアで体験した話で、夜中も鐘が鳴るのでなかなか眠れなかったのだとか。本当にそうだったので驚きました。ま、僕は爆睡でしたけどね(笑)
09:35
サンマルコ広場
ホテルから歩いて30秒でサンマルコ広場です。
昨夜は真夜中に通過しただけでしたので、きちんと見たのはこの時が初めて。狭い通路や建物やアーチを通ってきただけに、あまりの解放感におおおーーと呟きました。白い柱とアーチが三方を囲むように連なる長方形の広場です。ナポレオンが褒め称えたように、とても美しく広かった。あとハトが攻撃的(笑)すごく至近距離を飛びます。
物売りも多かった。自撮り棒を5€で売ってきます。別の物売りはバラ一本5€、夜は空に投げると青く光って竹トンボのようにゆっくり降下してくるキレイなおもちゃを5€で売ってました。サンマルコ広場とは限らずコロッセオなど有名スポットには大抵いて結構強引なので、無視するか「No thank you」とやり過ごしました。
次に、広場に隣接するサンマルコ寺院を見学。ここは一階の見学だけなら無料です。中は撮影禁止、入口でマフラーや帽子を取るよう求められます。内部は右回りに見ていくんですけど、天井はほとんどが金色!なおかつ天窓から光が射すことで輝くので、威厳がありながらゴージャスな雰囲気です。
サンマルコ寺院で気になったのは、足場が悪いこと。黄金色の天井に見とれていたら何度も足をつまづきそうになりました。見ると床が陥没しています。このサンマルコ広場周辺は宮殿や寺院の重みで地盤沈下が進行しており、ベネチアで一番"低い"ところになります。ですので高潮(アクアアルタ)により一番初めに浸水するのがサンマルコ広場だそうです。その地盤沈下の影響で床が陥没しているのだなと推測しました。行く方は足元にお気をつけください。
10:12
ドゥカーレ宮殿
サンマルコ寺院の隣にある宮殿。今回見学はしませんでした。外観は写真や動画で見ていたよりも遥かに規模が大きくて驚きました。
10:21
涙
宮殿の横を抜けて海岸へ。目に飛び込んできた景色に顔がほころびます。
波音、海、揺れるゴンドラ、遠くには鐘楼、海沿いに連なる建物、輝く水面、太陽。
とても暖かった。
これほど美しい景色は見たことが無い。
マスクの奥でほころぶ顔が徐々に歪んできて、
僕は泣いた。
涙が止まらなかった。
イタリア、特にベネチアを訪れることは長年の夢でした。ただ日本から遠いうえ言葉の壁もある。いつか自分が死ぬまでに行ければいいかなと思っていた。
その夢の場所に、言葉の壁を越え、自分の足で辿り着いた。散々早出や残業をして疲れて、職場やプライベートで不愉快な事や目を瞑りたいような事があっても耐えたし、他人より劣る自分の成功体験を得るべく資金を貯めて自分は必ず行くんだという"情熱と勇気"が僕を支えていた。いま振り返れば躍起になっていたとも言えるかもしれない。毎日疲れていた。
そういった事がすべて報われた気がして。
僕は泣いてしまったのです。
「よくここまで来たな、耐えてきたな、お疲れ様。泣いていいんだ」
…と心の中で自分を褒め称えた。
座り込んで二十分くらい泣いた。
海と水面とゴンドラが揺れる様をずっと見つめていた。
写真やビデオも沢山撮ったけれど……、
この美しい景色は生涯忘れないと思います。
(続く)
旅行記「イタリアより愛を込めて」の続きです。
2日目
12/7 海と太陽 ベネチア、サンマルコ広場、ヴァポレット、リゾット
★★★
2016-12-07 Wed 07:07
2日目、起床。
08:17
「川崎のラチッタデッラみたいだねぇ」08:20
「やっぱりベネチアですね 笑笑」
……なんだこの感想(笑)
けど夢のベネチアにいるんだなーーと思うとニヤニヤします(笑)
川崎ラチッタデッラやディズニーシーは本当によく出来てるなと感心しました。本当そっくりです。窓の飾りとか壁のエイジングとか。
なお二階の部屋(101号室)からは細い運河が見えました。ホテルの場所はサンマルコ広場のすぐ裏で歩いて30秒。朝起きて煙草を吸いに行くんですが、ホテルの横の橋の上で吸ってました。この細い運河を見ながら朝を迎えられるというプレシャス感、最高でしたね。ホテル前は幅員約3mと狭いですが、またそれがいいんです。
08:35
ブレックファースト、クローズしてないじゃん。
部屋出てすぐ階段で、降りたらすぐ食堂と、部屋の位置も良かった。ただ食堂の看板には「Breakfast Closed」の文字と矢印。矢印の先には食堂。え?閉まってるの?と思いきや、フロントに「食堂は閉まってますか?」と聞いたらバリバリ開いてました(笑) 看板の向きを変え忘れたのかな。
朝食はブッフェで選び放題食べ放題。種類はクロワッサン三種(プレーン、チョコ、アプリコットジャム)とコーヒー類(サイゼリヤにある機械と似てる)とフルーツ。そして、チーズに生ハム!やーうまかったーー!
コーヒーはカフェクリーム。味はカフェラテと似てましたがコーヒーに泡ミルクが乗っている、いわゆるウインナーコーヒーっぽかったです。コーヒー感が味わえました。機械だけど美味しい。
09:01
鐘楼の鐘の音
ベネチアでは約15分おきにどこかしらで鐘の音が鳴ってます。これは職場の年長者の方が実際にイタリアで体験した話で、夜中も鐘が鳴るのでなかなか眠れなかったのだとか。本当にそうだったので驚きました。ま、僕は爆睡でしたけどね(笑)
09:35
サンマルコ広場
ホテルから歩いて30秒でサンマルコ広場です。
昨夜は真夜中に通過しただけでしたので、きちんと見たのはこの時が初めて。狭い通路や建物やアーチを通ってきただけに、あまりの解放感におおおーーと呟きました。白い柱とアーチが三方を囲むように連なる長方形の広場です。ナポレオンが褒め称えたように、とても美しく広かった。あとハトが攻撃的(笑)すごく至近距離を飛びます。
物売りも多かった。自撮り棒を5€で売ってきます。別の物売りはバラ一本5€、夜は空に投げると青く光って竹トンボのようにゆっくり降下してくるキレイなおもちゃを5€で売ってました。サンマルコ広場とは限らずコロッセオなど有名スポットには大抵いて結構強引なので、無視するか「No thank you」とやり過ごしました。
次に、広場に隣接するサンマルコ寺院を見学。ここは一階の見学だけなら無料です。中は撮影禁止、入口でマフラーや帽子を取るよう求められます。内部は右回りに見ていくんですけど、天井はほとんどが金色!なおかつ天窓から光が射すことで輝くので、威厳がありながらゴージャスな雰囲気です。
サンマルコ寺院で気になったのは、足場が悪いこと。黄金色の天井に見とれていたら何度も足をつまづきそうになりました。見ると床が陥没しています。このサンマルコ広場周辺は宮殿や寺院の重みで地盤沈下が進行しており、ベネチアで一番"低い"ところになります。ですので高潮(アクアアルタ)により一番初めに浸水するのがサンマルコ広場だそうです。その地盤沈下の影響で床が陥没しているのだなと推測しました。行く方は足元にお気をつけください。
10:12
ドゥカーレ宮殿
サンマルコ寺院の隣にある宮殿。今回見学はしませんでした。外観は写真や動画で見ていたよりも遥かに規模が大きくて驚きました。
10:21
涙
宮殿の横を抜けて海岸へ。目に飛び込んできた景色に顔がほころびます。
波音、海、揺れるゴンドラ、遠くには鐘楼、海沿いに連なる建物、輝く水面、太陽。
とても暖かった。
これほど美しい景色は見たことが無い。
マスクの奥でほころぶ顔が徐々に歪んできて、
僕は泣いた。
涙が止まらなかった。
イタリア、特にベネチアを訪れることは長年の夢でした。ただ日本から遠いうえ言葉の壁もある。いつか自分が死ぬまでに行ければいいかなと思っていた。
その夢の場所に、言葉の壁を越え、自分の足で辿り着いた。散々早出や残業をして疲れて、職場やプライベートで不愉快な事や目を瞑りたいような事があっても耐えたし、他人より劣る自分の成功体験を得るべく資金を貯めて自分は必ず行くんだという"情熱と勇気"が僕を支えていた。いま振り返れば躍起になっていたとも言えるかもしれない。毎日疲れていた。
そういった事がすべて報われた気がして。
僕は泣いてしまったのです。
「よくここまで来たな、耐えてきたな、お疲れ様。泣いていいんだ」
…と心の中で自分を褒め称えた。
座り込んで二十分くらい泣いた。
海と水面とゴンドラが揺れる様をずっと見つめていた。
写真やビデオも沢山撮ったけれど……、
この美しい景色は生涯忘れないと思います。
(続く)
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