イタリアより愛を込めて 09 [旅行記]
2日目の続き。夜のベネチア・ヤショク作戦
17:00
夜のサンマルコ広場
17:43
ホテル、夜食の作戦会議「ヤショク作戦」
作戦会議。
外国で初の食事。試練です。吉野家ならふらーーっと入れますけど(香港もそうだった 笑)、ここはイタリア。生ハムにチーズにピッツァにラザニアにカルボナーラ…。イタ飯は評判がいいですよね。当時は「まぁ初夜だし(言い方 笑)、日本語メニューがある店がいいなぁ」と弱腰になり調べますが、どこも高い。特に店が決まらないまま、空腹に耐えかねて街へ繰り出します。
猿島「Please keep my key」
ホテルフロント「Yes ,sir」
敬意を払ってイェッサーと言われる事の緊張感(笑)
19:07
レストラン、ウェイターのお兄さんが日本語
ホテルからわずか1分半。よさげなレストランを発見。
テーブル15卓ほどの狭め(でもベネチアは大抵狭い)のお店。外にメニューがありました。値段と食べたいもの(全て筆記体の英語)とにらめっこ。するとウェイターのお兄さんが店の外に出てきて話しかけられました。
しかも、日本語!
ウェイター「ボナセーラ、こんばんは!」
猿島「ボンジ……、こんばんは」
この旅で何度ボンジョルノとボナセーラを言い間違えたことか(笑) ボナセーラは日本語で"こんばんは"、主に15時以降に使います。
ウェイター「マイフレンド、お店どう?入りましょーう!」
……英語も満足に話せないぼっち旅です。
日本の友人は先生ぐらい。友達いない彼女いない将来性ない。後輩には小バカにされるし(笑)
そんな自分にマイフレンドだなんて……。
しかも日本語で迎えてくれる。
……そりゃ、お店入りますよねwwww
19:14
プロセッコ、リゾット、ボナペティート
マイ フレンド、客引き
レストランサンマルコというお店。その名の通り、サンマルコ広場から2分ほど。細い路地(ただリアルトとサンマルコを結んでいるのでそれなりに人通りがある路地)にあります。窓側の席に座ります。テーブルにはグラスが逆さに置かれ、テーブルクロスとナイフとフォーク。おい、嫌な汗がでてきたぞ(笑) 日本だと高級店によくありますけど、実際はイタリアはどこのレストランもこんな感じでした。
先ほどのウェイター(イケメン)が笑顔でやってきて「マイフレンド!メニュー!イタリアの食事、どれも美味しい!スパゲティ、ハム、ワイン!マイフレンド考えて!」
……あらやだ、イケメンじゃねぇかよ(笑)
この日はチーズとポルチーニ茸のリゾットとプロセッコ(発泡酒グラス)を注文。他にパンと水も。パンや水は注文していませんが出てくるうえ有料です。水は「ガス?ノンガス?」と聞かれます。要は炭酸水か普通の水です。ノンガスはミネラルウォーターでした。イタリアの水は硬水かつ石灰分があるので少し土というか砂利っぽい渋い味。日本人の口には合わないかもと職場の年長の方にアドバイスをもらってました。
リゾットはお米が硬いと思いましたがこんなものなのかな。味は良かった。量も食べやすかったし。
プロセッコ(発泡酒)も美味しかった。
ちなみにリゾットについて、帰国後に先生に聞いたところ、お米は炊かずにそのまま調理に使う為、固いのが普通なんだとか。
マイフレンド……。いま思い出すだけでも泣きそう(笑)
いやね、他人からしたら大したこと無いし、単なるサービスっていうのも十分分かってますよ。けどやはりこの旅はとにかく心細かったし、まして初めて一人で海外で味わう食事はこれが初ですから。食べる物やお店を選ぶのに困りながらメニューを見ていた自分に対して、相手の母国語で声をかけてお店へ迎え入れてくれたウェイターのお兄さん……。人はただの客引きだというかもしれないけれど、僕はこれは旅慣れてない自分への"おもてなし"だと感じました。今度ベネチアへ来ることがあれば、また訪れたいお店です。(詳細は後日書きますが、トリップアドバイザーシールは無いお店でした)
19:50
レストランサンマルコ 出発
19:59
ディズニーストア
20:23
マクドナルド
ウェイターのお兄さんと別れ、夜の町歩きへ。夜もいい雰囲気です。昨日送迎してくださったオバタさんも仰っていたようにベネチアは夜も治安がいい街です。なにせ観光客がほとんどですし、日本人も何人か見かけましたしね。暗くて怖いイメージの場所も所々ありましたが、安心して歩けました。ただスリはご注意を。あと道に迷わないようリアルトとサンマルコなどは道順を記した看板がありました。ただどこの路地にも看板があるわけではなく方角がわからなくなってしまったので、方角を知る為に百均やスマホの"コンパス"があると便利かもです。
レストランから北上。途中夜のリアルト、ディズニーストアへ。
プーさんのぬいぐるみがめちゃめちゃ可愛かった!買ってくるべきだったなぁ。帰国後の話なんですが先生に写真を見せたら、
先生「……ナチス・プー?」
ナチスちゃうわ(笑)たぶんボーイスカウト。
壁画はリアルト橋を背景にしたゴンドリエのミッキー。さすがベネチア。
マクドナルドは注文はしませんでしたが、注文と支払いは4台あるタッチ式自販機で、受け取りはレジでという面白い形態でした。
20:50
サンタルチア駅
改札が無いので駅構内へ入れます(ローマ・テルミニ駅は改札あり)。イタリアの鉄道を何枚か写真に収めました。また2日後にはここからユーロスター(フレッチャアルジェントという新幹線)でローマへ向かうので、切符の打刻機だったりトイレの場所を確認。
この時、すごーーくトイレに行きたかったんですが(小の方ね 笑)、イタリアのトイレはほとんどが有料です(1€)。これは一番といっていいほどカルチャーショックでした。"トイレに120円"と考えると、ねぇ……。貧乏旅行ですし。
なのでトイレは、レストランやホテルなどで"行ける時に済ませておく"ことを強く強くつよくオススメします(笑)もう保険頻尿だと思って行くべきです(笑) 僕は耐えきれず、駅前の橋を渡った建物にあるバーガーキングのトイレを借りました。
猿島「はーーすっきりした(笑)」
駅からホテルへ歩きます。帰りはヴァポレットに乗っても良かったんですけどね。途中coopというスーパーに立ち寄り、ハリボーのコーラグミを200g1.78€(約200円)という破格の値段で入手。日本だと100gでこの値段しますから、だいたい半額ですね。もっと仕入れればよかったなぁ(笑)
夜の街歩き。道は暗いですが、あまり怖いとは感じませんでしたね。
22:00
ホテル
散々歩いて道に迷いかけて疲れて(笑)、ホテルの部屋へ到着。ベッドに倒れこみます。
夢のベネチア。夢の"暖かさ"を満喫した一日でした。
2日目、12/7 海と太陽
終わり。
★★★
次回予告。
ベネチアの暖かさを噛みしめる、猿島ジャック。
しかし運命と電話に翻弄される。
曇天、極寒、第一使徒・霧の襲来。
第三使徒コスプレイヤーの奇襲。
そしてついに第四使徒・ピッツアとの戦いの火蓋が切って落とされる…。
次回、イタリアより愛を込めて
「12/8 理想と現実」
この次も、サービスサービス♪
よいお年を!
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